二匹の人魚のお話。
姉妹のシルバーとゴールデン。
世界観とグロち悪さが癖になる映画でした。
ネタバレありなので苦手な方はバックお願いします🙇♀️
⬛︎あらすじ
人魚の姉妹、ゴールデンとシルバー。
陸に上がった二匹がポーランドの夜の街を舞台に歌手として生活していくミュージカル調のお話。
海辺で出会ったバンドマン達にひろわれ店に居候していた二匹、オーナーに見つかり歌も歌えるので見せ物になるぞと歌手として店に出されることに。
二人の歌唱力、人魚に変身する不思議な魅力に人々は魅せられていく。
姉のシルバーは純粋で夢見がちな少女。
同じ店でバックバンドとして働くベーシストのミーテクに恋をする。
それを横目で見る妹のゴールデン。
人魚の彼女たちにとって、人間はただの食べ物なので恋をする危うさを指摘する。
恋人のような雰囲気の中、シルバーがミーテクに言われた言葉はどんなに人間のような姿でも彼女は彼にとって魚。
その言葉に傷つくシルバー、そして人間になることを決意する。
⬛︎おすすめポイント
①対比構造が面白い
ストーリーが常に相反する要素が面白い。
人魚が出てくるファンタジー、夜の街という人間味溢れる場所が舞台な現実的な部分とか。
人魚と人間、食べる側と食べられる側。
人魚は海で自由だけど陸では水を必要とする、人間は陸では自由なのにお金や欲望に縛られている。
特に性欲食欲衝動に素直な人魚が時には恐ろしく不気味に感じる。
②ところどころやけにリアル
え?なんでそこそんなリアル?ってところが面白い。
まず人魚の見た目。ヌタウナギかアロワナみたいなビジュアルの二匹。
人魚ってアリエルとかのイメージがあるからもっとカラフルでヒレが美しいイメージだったけど、気持ち悪さが勝つ見た目。
そして魚感満載の性器を描く律儀さ🤣笑
そして衝撃は姉ゴールデンがミーテクのために人間になるシーン。
魔女に薬をもらうわけでなく、まさかの手術!!
下半身をチェンソー?で切断し、生身人間の女性の下半身を切り落としチェンジ→接合。
接合してそんな簡単にくっつくのか?そして手術後の体が下半身まったく別人の肌色なのがリアル😱
最後恋が実らず泡となるシルバーのシーンでハンドソープみたいな泡で想像と違うリアルさだったところも推しポイント。
アマプラのコメントではキレイキレイハンドソープって言われていた。笑
③ストーリーの軸がやはり人魚姫
ツッコミ所はあるものの、
やはりストーリーラインが人魚姫!
人魚が人間に恋する→人間になる→声を失う。
王子別の人と結婚→泡になる
しっかりとアンデルセンの童話に擬えているのに、現実世界と見事にマッチしている。
理由は舞台が夜の街、二人が歌手として活躍するという設定があったからかなぁ。
獰猛な人魚で人間を食べる、人魚が姉妹という新しい設定もお話をより複雑に深いものにする要素だった。
⬛︎好きなところ
このお話の暗くて湿っぽさがすごく好き。
なのに人魚、恋というファンタジーとラブという要素が入ってより話が深く複雑になるところがすごくツボ。
あとキャラクターが魅力的で好き。
好きなキャラは色々いるけど姉妹、ミーテク、悪魔が好きだなぁ。
姉妹は本当に魅力的だなと思う。
人ではない二匹の野生的な獰猛な狂気と動物的な純粋さが惹かれてしまう要因だったかも。
あとゴールデンとシルバーの真逆な性格もいい。ゴールデンは妖艶で獰猛なんだけど姉思いな優しい魚なのよ。ミーテクに溺れていくシルバーを心配したり。
シルバーは純粋なんだけど初めての恋?に舞い上がる夢少女。
もしこの映画に神崎メリ様がいたら、
「ミーテクのおクズとはグッバイしな!ど本命になりたいなら、まず自分のこと大切にしな?」
って言ってくれていたことでしょう。笑
悪魔は童話だと魔女ポジションなんだけど、意外に優しいアドバイスしてくれるいい人。
見た目はアンダーグラウンドにいる見た目インパクト強めなバンドマンだけど。
最後にミーテク。
私は世界のイケメンを発掘してコレクトして美形により心を潤す活動を行うイケメン保存協会(会員一名)の会長やってるんですけど、
ミーテクがこれまた!どイケメンなんだわ!!
あごのほくろに生まれ変わりて〜!ってレベルの目に優しく心に悪いイケメンなんすわ。
サラサラなブロンドヘアに気だるげな目、ショーで歌うときのビートルズみたいな衣装がバチバチに決まってるんですわ。
ミーテクの裸みただけで得しちゃうよ💞
そんな二匹とその周りの人間たちとの関係がこじれる様にぞくぞくするよー!!
おっぱい、裸、ちょいエロシーンはあるものの、どぎついエロシーンはなかった印象。
余韻に浸ってしまう映画でした。